トラブルシューティングに役立つ!これだけは知っておきたいping応答の3つの種類と特徴!!
概要
はじめに
構築・設定変更終わったぞ、疎通確認だオラァン!あれ、pingが、、、通らない(絶望)
上記の経験、インフラエンジニアの方は勿論、そうじゃない方も、経験があったりなかったりするんじゃないでしょうか。それで躍起になって原因追及してたのに、実はケーブルがちゃんと差さってなかっただけとか。
ping疎通が上手くいかないとき、応答メッセージから原因を推定したい!!
明日、、、はお休みだから新年から実践できる小手先の知識です。
ping疎通が出来ないときの応答メッセージ3選
pingが失敗するときの応答メッセージの内容は、基本以下の3つになるかと思います。
- 一般エラー
- 宛先ホスト(ネットワーク)に到達できません
- 要求がタイムアウトしました
それぞれ見ていきましょう。
1.一般エラー
これは、pingパケットがそもそもPCから送信されない状態で表示されるエラーです。
まずは、PCのネットワークがリンクアップしているかを確認してください。
この状態で、対向サーバの設定を確認したり、途中のルータのルーティングテーブルやアクセスリストを見るのは無意味です。って知ってるだけでも役に立ちますね。
2.宛先〇〇に到達できません(〇〇にはホスト/ネットワークが入る)
これは、pingのパケットは送信しているけれども、途中のネットワーク機器がパケットを捨てた時に表示されるエラーです。
このケースの場合、基本的に原因は下の2つのどちらかです。
・経路上のルータのルーティングテーブルに宛先ネットワークの経路情報がない
・経路上のルータのアクセスリストで拒否されている
この場合は、ネットワーク上のルータを確認すればいいとすぐわかるので、PCやサーバを確認する必要はありません。って知ってるだけでも役に立ちますね。
※pingの宛先アドレスの値を打ち間違えて上記に該当する場合もあるので、そこはまず確認。
3.要求がタイムアウトしました
これは、pingのパケットは送信しているけれども、有効な時間内*に何も応答が返ってこなかった時に表示されるメッセージです。
*Windows PCのデフォルトは4000msec(4秒)
一番よくみるメッセージですね。上2つに当てはまらなければ基本これになるので、考えられる原因の幅も広いです。
一応、pingは送信できているし上の2つではないという理由から、対向サーバの問題(FWが有効、ケーブル接続ミス等)の可能性が高いとは言えますが、自分のPC側の問題や、経路上のルータが問題の可能性も十分にあり得るので、さらなる切り分けの手が求められます。って知ってるだけでも(多少は)役に立ちますね。
終わりに
如何でしたでしょうか。疎通確認のためによく利用するpingコマンドですが、応答メッセージの意味について知らなかった方も多いのではないでしょうか。
ここら辺はちょっと知ってるだけで役立つ機会も結構あるので、覚えておくと便利ですよ。
尚、より細かい原理原則を知りたい勉強熱心な方は、ICMPv4のRFCをどうぞ。
RFC792日本語訳リンク
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まとめ
・ping通信が上手くいかないとき、応答メッセージ内容である程度原因箇所を特定できる
・「要求がタイムアウトしました」以外のメッセージならさっさと解決しよう
・マスタリングTCP/IPは良書中の良書だから、とりあえず読め
※1回で理解する必要は無い